ほぼ毎日「人生をガラっと変える一冊」

読書で得た学びや、読書を通して考えたことを綴ります。

これから新たな世界へ飛び込もうとしている人へ

『リトル・マーメイド』

リトル・マーメイド(吹替版)

今回の題材はあの赤髪ディズニープリンセスの映画です。

① ストーリーの概要・良いポイント

② アリエルと僕の共通点

③ 映画が持っているパワー

の3部構成でお届けします!

 

この記事を読むと、チャレンジに対する考え方が変わります。

もし、今あなたが新たな挑戦をしようとしているのに踏みとどまっているとしたら、読んでみる価値はあると思います。

 

① ストーリーの概要・良いポイント

アリエルは海に住む人魚。彼女は、陸の世界に憧れを抱いている。

アリエルの父、海の王、トリトン「魚を食う」という理由で、人間のことが嫌いだ。

アリエルは人間のエリック王子に出会い、一目惚れをする。それを察したトリトンは、アリエルに対し、憤怒する。陸の世界のものコレクションをすべて壊されてしまう。

失念したアリエルはアースラという半分タコの魔女と契約を交わす。アリエルは自分の強みである「声」という代償を払い、脚を得て陸の世界へ。3日後の日没までにエリック王子と「愛のキス」をしないと、ヘンなよぼよぼの生き物にされてしまう。

エリックとの進展、刺客による妨害などを経て、果たして、結末はいかに??続きが気になる方は映画をご覧になってみてください。

 

② アリエルと自分の共通点

このストーリーには、凄さが詰まっている。その中でも重要な3点をピックアップ。

 Ⅰ. 海の世界に住むアリエルが、自分の踏み入れたことのない世界へ飛び込む

 Ⅱ. その代償として自分の強みである「声」を失う

 Ⅲ. 父親からの猛反対があったにも関わらず、陸へゆく

 

アリエルと自分の共通点は以下の3点。

 

 アリエル

 僕(てぃーけ)

 移動

 海→陸

 アメリカ→日本

 強み

 声

 英語

 困難

 父親の反対

 特になし

 

 Ⅰ. アリエル「海→陸」。僕「アメリカ→日本」

「海の世界」にいながらも、「陸の世界」に憧れを持っているアリエル。陸の世界へと飛び込みました。

僕は6歳からの12年間、「アメリカ」で暮らしていました。「日本」の記憶はほぼありません。しかし、「日本」に対する漠然とした憧れがありました。結果的に、大学受験のタイミングで、自分の知らない世界「日本」へと飛び出しました。

 

Ⅱ. アリエルの強み「声」。僕の強み「英語」

アリエルの武器はその「声」でした。「声」と引き換えに脚を得た結果、陸に上がることができました。

僕にとって、「英語」は強みでした。でも、日本では「英語」を使う機会はほぼありません。自分の強みを捨ててまで、日本に来たかったのです。

 

Ⅲ. アリエルの困難「父親の反対」。僕「特になし」

アリエルは父親の反対に悩まされます。

僕は、親からの反対は一切ありませんでした。「自由」が両親の方針だったらしく、子供たちが望んだことはとことん応援してくれました。僕がいまこうして日本で暮らしているのも、この両親の基に生まれたからなんだな、としみじみ思います。

 

③ 映画が持っているパワー

「非現実」と「現実」を重ね合わせると、自分が今まで考えられなかったことが浮かんでくる。

「アリエルにできたんだから、自分にもできる!」と思わせてくれる。

観る者に夢を見させてくれる。それが映画(物語)の持つパワーだ。

 

プーさんが僕に教えてくれたコト

『プーさんと仲間たち そのままでいこう』(PHP研究所 編)

 

プーさんと仲間たち そのままでいこう (PHP文庫)

 

僕の人生観を変えた2つのフレーズ。

 

日常によろこびを 

プーさんたちはぬいぐるみ。軽いから、風で飛ばされちゃって大変。

プーさんたちにとって、風の日はよくない日。

 

「風の日?だったらみんなに風の日おめでとうって言わなきゃ」

 

プーさんみたいに、嫌な日も記念日みたいに楽しめればきっと人生が楽しくなる。

 

僕は志だけ高く、実際の行動に移せない人間だ。

早起きしないと、と本気で思っているのに二度寝してしまう。

そういうとき、自己嫌悪に陥る。 

そして大体、その日はなにもかもうまくいかない。

そんな日は、なにかの記念日に変えてしまおう。

とプーさんが教えてくれた。ありがとう。

 

すべてが悪かったわけじゃない

プーさんたちは、失踪したティガ―を探す旅に出た。

途中、なだれに遭ったけど、なんとか助かった。

そのとき、「怖くなかった?」と聞かれたプーさん。

 

「ちっとも怖くなかったよ。怖かったとき以外はね」

 

旅の過程は楽しかった。それは変わらない事実。

たった一つ嫌なことがあっても、全てが否定されるわけではない。

 

僕はこのことを人生レベルで考えてみた。

生きていたら良いこと・悪いことどっちも起こる。

悪いことばかり見ないで。良いこともあったでしょう?

とプーさんに言われた気がした。ありがとう。

 

番外編:就活時期のいま、思ったこと

僕は恵まれている、と本気で思っている。なぜなら、いい物・いい人に巡り会い続けてきたからだ。

このプーさんの本は、自分の人生観をポジティブなものに変えてくれた。他にも、たくさんの「運命の1冊」が自分を変えてくれた。

本音で語り合える。互いを高めあうことができると信じている。僕には、そんな仲間がいる。今思えば、僕の近くには常に「よいやつ」がいた。

このプーさんの本と巡り会えたのも、今の仲間たちと出会えたのも、運命としか言いようがない。一つ一つの巡りあわせに感謝しつつ、少しずつこの感謝を他者に還元していきたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。てぃーけ

 

 

あの偉人が現代人に教えたいこと

『退屈な日常を変える 偉人教室』(著:五百田達成)

退屈な日常を変える 偉人教室

 

この本は、世界中の偉人からの現代人へのメッセージ。

たとえば、ナポレオンは「本物の自信の作り方」、宮本武蔵は「勝ち続けるための心技体」、ベートーヴェンは「絶望からの立ち上がり方」を教えてくれる。

 

僕が最も影響を受けたのは、ハンス・クリスチャン・アンデルセン

彼のメッセージは「人生とは、美しい童話のようなものである」だ。

みにくいアヒルの子、マッチ売りの少女、はだかの王様、人魚姫などで有名なアンデルセン

彼は生涯で160個もの童話を生み出し、「童話の王さま」と呼ばれる存在に。

 

人生ドラクエ化マニュアルでも紹介したように、彼は①オペラ歌手→②詩人→③俳優→④劇作家→⑤童話作家と、人生ゲーム目的を変え続けてきた。

そんな彼の人生は順風満帆とは言い難いものだった。

そのみすぼらしい見た目のせいで「オランウータン」と呼ばれる。仕事で評価されない。友人・彼女はいない。「お前には向いていない」と言われ、最初に抱いた夢を断念する。親友だと思っていた人に裏切られる。

 

彼は数々の挫折を経験し、その体験談を童話という形で世に出した。たとえば、みにくいアヒルの子。アヒルの群れに生まれたある1羽のひな鳥。このひな鳥は、他のアヒルから「みにくい」と罵られた。耐えられなくなったひな鳥は、属していたコミュニティーから外れ、旅をする。ゆく先々でも「みにくい」と罵られ、最終的には白鳥のいる池で自殺を試みる。そこで、自分が白鳥であることを知るという物語。

 

主人公のみにくいアヒルの子は、アンデルセン本人を表している。挫折を繰り返してきたアンデルセンだったが、童話作家として一躍有名になり、彼の葬儀には皇太子や貴族などが多く参列した。

 

僕が思ったこと。アンデルセンは今の200年前を生きた人物である。

彼が作った童話が、200年もの時が経った今を生きている僕たちにまで影響を与えていることは、奇跡だ。

アンデルセンの人生の話を知って、僕も後世の人々を勇気づけるような・ポジティブに変えるような作品を生み出していきたいと思えたのだ。夢が見つかった。ありがとうアンデルセン。ありがとう五百田達成。

 

退屈な日常を変える 偉人教室

退屈な日常を変える 偉人教室

 

 

その読書を、意味のあるものにしよう

『読んだら忘れない読書術』(著:樺沢紫苑)

 

この本は僕の読書人生を変えてくれました。僕は、大学入学まで1冊も自力で本を読んだことがありませんでした。そんな僕が、月平均10冊以上読むようになったのは、この「運命の一冊」のおかげです。

 

この本の第1章では、読書のメリットを紹介しています。これを読んでいるとワクワクしてきて、本を読まずにはいられなくなります。

 

今回は第1章のみのまとめなので、75ページ分のエッセンスが5分で学べます。この記事を読むと、読書に対するモチベーションが上がります。「読書しないといけないとは思ってるんだけど、モチベがなー…」って思ってる人はぜひ読んでみてください。

 

 

1.デパ地下の試食理論

読書をすることによって、「知識」が身に付きます。インターネットに転がっている情報と、本に書かれている情報の違いはなんだと思いますか?ネット情報は、いわば「デパ地下の試食」なのです!ネット情報には、色んな種類の情報を少しずつかいつまんで食べることができるという利点があります。しかし、試食だけではお腹いっぱいにはなりませんよね。それに対して、本の情報はフルコースです。それは、単なる断片的な情報ではなく、体系化された「知識」です。「知識」は「情報」と違って、10年後も風化することはありません。何か気になることがあったときは、すぐググって知った気になるのではなく、本を通して「知識」を得ましょう。

 

2.時間購入理論

読書をすることによって、時間のムダを排除することができます。著者の樺沢さんは1日30分かけて手作業で迷惑メールの処理をしていたそうです。樺沢さんは「これはどげんかせんといかん」と思い、Gmailの入門本を読みました。その処理を自動で行う設定をしたところ、1日30分の節約を可能にしました。

 

3.料理の鉄人理論

読書をすることによって、ライバルに差を付けることができ、チャンスを確実につかむことができます。「料理の鉄人」という番組では、料理人が60分という時間制限の中、与えられた食材を調理します。その食材が置いてある場所の名は「キッチンスタジアム」。そこには最初から食材があります。だからこそ、60分以内に料理を完成させることが可能なのです。仮に、食材の買い出しから始めていたら60分以内での完成は無理でしょう。このように、あらかじめ自分の「キッチンスタジアム」を用意しておく必要があります。「明日のプレゼンで使う資料、誰かまとめといて」と上司に言われてから、情報を探し出すのでは遅い。チャンスをつかむために大事なのはいつでも準備ができていることです。そのために、常日頃から読書をしておくといいのです。

 

4.ストレス緩和理論

読書をすることによって、ストレスが緩和できます。ここで言いたいことを3文にまとめると、「解決法を知るだけでストレスは減る」「言語情報の流入によって、不安が軽減される」「6分間の読書でストレスの2/3は解消される」です。字数の関係上、割愛します。詳しく知りたい方は原著を読んでみてください。

 

5.読書脳活性化理論

読書をすることによって、地頭力が鍛えられます。また、これまでの脳科学では20代後半からは新しい脳細胞が生まれないとされていました。しかし、最近の世界の研究では、脳は生涯成長し続けるという結果がでています。社会的に成功している人の多くは「共感力」があります。その「共感力」を鍛えるには、読書(特に小説)をするといい。

 

6.運命の一冊理論

読書をすることによって、自分の人生の方向性が定まります。著者の樺沢さんは精神科医です。なぜ精神科医を志すことにしたかというと、「ドグラ・マグラ」という作品に出会ったからでした。このように、自分の人生をガラっと変えてくれるのが本であり、読書です。

「2択より4択理論」。これは、年収1000万円という目標を立てたときに、その方法をたくさん知っていた方が目標達成に近づける、という話です。人生ドラクエ化マニュアルの記事で書いた、「コマンド作ってOKルール」と考え方が似てますね。詳しくはこちら。

 

7.自己成長加速理論

読書をすると、行動が変わります。行動が変われば、成長します。

 

8.読書エンタメ理論

樺沢さんは「なんで本を読むのですか?」と聞かれたら、「楽しいから」と答えるそうです。なによりも、楽しむための読書です。これは忘れてはいけません。僕も最初は義務感で本を読んでいました。でもその習慣は長続きしませんでした。なぜなら、全然楽しくなかったからです。ある日、とある一冊を読んでいる途中、「こんなにも自分の知らない世界があったのか!」「こういうことを教えてくれる本って素晴らしいな!」と心を打たれました。それ以降は、読書が楽しくて楽しくて仕方がありません。こういう「ワクワク」がドーパミンダダ漏れさせてくれます。

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました!いかがでしたでしょうか?読書したい気持ちになりましたか?この記事を読んでなにか感じてくださった、あるいはあなたの行動が変わったのであれば、嬉しい限りです。

私事ですが、今回からブログのコンセプトを変更しました。前までは僕の読書記録と称していましたが、現在は僕の人生を変えた本を紹介するというコンセプトになりました。このコンセプトでいいのか不安ではありますが、何か意見があればコメントにお願いします!

感想・コメントは誰でも書き込めるようになっています。お待ちしています!てぃーけ

 

読んだら忘れない読書術

読んだら忘れない読書術

 

 

誰でも今から幸せになれる!?

『嫌われる勇気』(著:岸見一郎、古賀史健)

人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる。

最近ドラマ化され、話題を呼んでいる『嫌われる勇気』。

「心理学の三大巨頭」の一角である、アルフレッド・アドラー。「哲人」と「青年」の対話を通して、アドラーの思想(アドラー心理学)を紐解いていく。そんな作品です。

「「アドラー心理学」って、聞いたことあるけどなんだか小難しそう。」

「「アドラー心理学」を知っただけで幸福になれるわけないじゃん。」

そう思った方、安心してください。

世界はどこまでもシンプルです。そして、人は今日から幸福になれます。

 

今回は、僕の人生観を変えたフレーズを1つ紹介します。

3分だけお時間をください。

この記事を読むだけで、少し肩の荷が軽く感じます。

 

「課題の分離」とは?

「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」

ある国のことわざです。この意味、わかりますか?

アドラー心理学の重要な考え方の一つが、「課題の分離」です。課題には2種類あって、一つの問題や事象に対して自分ができることを「自分の課題」、他者ができることを「他者の課題」といいます。人間はこの両者を自分の課題だと勘違いしてしまっているために、不幸になるのです。

例を3つ紹介します。

 

例1:あなたは親です。

勉強嫌いの子供に勉強をさせたいという願望があります。

悪い例:

子供に「勉強しなさい」と命じるのは「他者の課題」に土足で踏み込むようなこと。そうやって他者(子供)をコントロールしようとして、他者が自分の思い通りの選択をしなかったとき(子供が「勉強をしない」という選択をした場合)、自分は嫌な気持ちになりますよね。

いい例:

あなたができること(「自分の課題」)は、勉強モチベ向上のためのいい勉強机やいい文房具を買ってあげること、などです。つまり、子供をサポートすることです。そこから先、子供が「勉強をする」「勉強をしない」どちらの選択肢を選んでも、自分のせいではないということです。その選択は「他者の課題」なのだから。

 

例2:あなたには恋人がいます。

「自分の課題」は彼氏・彼女に対して何かをしてあげること。それを受けた上で、相手がどう思うかは「他者の課題」です。相手にたくさん奉仕してあげたのに、「別れたい」と言われた場合。そういうときは「なぜだ?俺がなにか悪いことをしたのか?」と考えるのではなく、「課題の分離」をしてみてください。自分がした行為は間違っていません。自分が熟考した末に導き出した答えなのだから。ただ、それを嬉しく思うかは相手次第。その感情はコントロールできないのです。

 

例3:あなたは就活生です。

「自分の課題」はESや面接で全力を出し切ること。それを受けた上で、合否を判断するのは企業です(他者の課題)。「なんで落ちてしまったんだ、きっと自分には能力がないんだ」と嘆くのではなく、「課題の分離」をしてみてください。自分は全力を出し切った。それは間違いないことです。今回の場合は、ただただ自分と企業のニーズがマッチしなかっただけです。不合格は自分に能力がないことの証明ではありません。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?考え方は変わりましたか?

「課題の分離」はアドラー心理学の一側面でしかありません。今のところ、僕にはこの記事の続編を書く予定はありません。なので、より深く知りたいと思った方は原作を読んでみてください。

この記事に対するコメントは誰でも自由に書き込めるようになっています。コメントお待ちしています。最後まで読んでいただきありがとうございました!てぃーけ

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

「愛」ってなんだろう?

星の王子さま』(著:サン=テグジュペリ)

「愛」って、なんだと思いますか?あなたには「愛する人」がいますか?

今回紹介する作品は、前回に引き続き、『星の王子さま』です。前回は、6つの惑星の住人が大人の愚かさを象徴していることを説明しました。

詳しくはこちら。

inputandoutput.hateblo.jp

 

星の王子さま』の最も重要なテーマは「愛」です。

僕自身、大学1年生の大恋愛からの失恋を経験してからずっと、「本当の「愛」ってなんだろう?」と考えていました。この作品は、僕の問いに“一つの答え”を出してくれました。

この記事を読めば、愛の真髄を知ることができます。

いま、恋愛で悩んでいる人に読んでもらいたいです。

 

 

星の王子さま、自分の星でバラの世話をする

王子が住む小惑星B612には、たった1輪のバラがいる。その美しさに見惚れ、王子はバラと恋愛関係を育んだ。毎日水をあげ、寒い夜にはガラスのおおいを被せてあげた。

しかし、その王子の優しさに付け入るように、バラは傲慢になっていった。要求はエスカレートし、とうとう王子はバラのことが嫌いになってしまった。

もう一緒にはいられないと考えた王子は、旅に出る。これが、6つの惑星への旅の経緯だ。

 

星の王子さま、地球に降り立つ

6惑星を訪問した後、星の王子さまは地球を訪れる。

そして砂漠で、不時着したパイロットと出会う。

このパイロットが作者のサン=テグジュペリだ。

星の王子さま」の物語は、パイロットである作者が

星の王子さまから聞いた話がベースとなっている。

ここから、本当の「愛」のストーリーが始まる。

 

星の王子さま、たくさんのバラに出会う

王子は、バラ園に遭遇する。

そこにはたくさんのバラがいた。

王子は失望した。

バラはこの世に1輪(1人)しかいないと思っていたのに、

こんなにもたくさん存在していただなんて。

 

星の王子さま、キツネに出会い、絆を育む

落ち込む王子の前に、キツネが現れた。

王子は一緒に遊ぶことを提案するが、

拒否されてしまう。

その理由は、「なついていないから」

(人間同士でもいきなりぐいぐい来られたらやだよね)

そこから1人と1匹は徐々に「絆」を深めていく。

 

星の王子さま、キツネとの別れ

「絆」が深まり、すっかり仲良くなった1人と1匹。でも時間切れ。王子は星に帰る時間だ。

1人と1匹は別れを惜しむ。王子は、こんなことなら「絆」を作らなければよかった、と言う。キツネは、反論として「麦畑の色」の話をする。

キツネはパンを食べないから、麦畑を見ても何も思わない。でも、王子は金色の髪をしているから、金色に輝く麦畑を見るたびに王子のことを考える。

いままで漫然と見ていた風景。大切な人ができることによって、その風景が全く違う見え方になるのだ。

 

キツネが伝えたいメッセージ

いちばんたいせつなことは、目に見えない。

キツネは、王子にこう言う。

自分の星にいたバラがたった1輪(1人)のかけがえのない存在であると思っていた王子。しかし、地球でたくさんのバラに出会い、落胆した。

キツネは、王子の星にいたバラは、たしかにかけがえのない存在であると言う。そして、そのバラをかけがえのない存在にしたのは、そのバラに費やした<時間>であると言う。

王子は、再度たくさんのバラたちの基へ行った。王子はそこでやっと気づいた。

このバラたちは僕には全部同じに見える。僕はここにいるどのバラとも「絆」を育んでいない。僕は君たちのためには死ねない。みんな美しいけど、中身はからっぽ。僕が毎日水をあげて、ガラスのおおいをかけてやったのは自分の星にいるバラだけだ。

そう、本当の「愛」は対象に費やした時間によって育まれるのだ。

 

いま、恋愛で悩んでいる人たちへ

恋人がいるのに他の人に目移りしてしまう。そう、そこのあなた。

あなたにとって「いちばんたいせつな人」はその通りすがりの美女・イケメンですか?それとも、あなたが時間を使って尽くしてあげた彼女・彼氏ですか?

 

僕は、前者は「たくさんのバラ」で、後者は「王子の星のバラ」だと思います。

バラの話の重要なメッセージは、「<運命の人>は突然現れるのではなく、時間をかけた相手が徐々に<運命の人>に変わっていく」です。

いまの恋人が<運命の人>ではないと思うのではなく、その人のために時間を使うことによってその人を<運命の人>にしましょう。

 

具体的に、恋人に時間を使うってどういうこと?と思うかもしれません。

LINEの返事をする。デートプランを考える。デートする。誕生日プレゼントを考える。それを買うためにバイトをする。その人が何をしてるかな、と考える。これらすべて、恋人のために使う時間です。

こういう時間、大切にしてますか?

 

番外編: 僕の頭に浮かんだ2曲

今回の話で思い出した2曲。

1曲目はUVERworld「心とココロ」

歌詞に以下のフレーズがあります。

「永く付き合えば飽きないの?」って聞かれたら

「愛は深まる一方だ」って言ってやろう 

費やした時間が愛になるというメッセージが、バラの話と似ているなと思いました。

www.youtube.com

 

2曲目は、松任谷由実「気づかず過ぎた初恋」

映画版星の王子さまの主題歌です。

雨にきらめく緑も

ふいに浮かぶポエムも

あなたのいる世界に気づいたから

「たいせつなひと」ができることで、いままで見えていた景色が変わる。という、キツネの「麦色の畑」の話のメッセージに似ていると思いました。

www.youtube.com

 

最後に

星の王子さま』の本には物語しか書かれていません。なので、「ここはどういうことだろう?」と考えながら読むことになります。その上で過去の経験が重要な鍵となります。そういう意味で、『星の王子さま』は自分の今までの経験の量や質が問われる作品だと思います。

解釈が人それぞれになる作品だからこそ、みなさんに読んでもらいたいです。

第1回の「6つの惑星の住人」

第2回の「バラの話」「麦畑の色」

最後まで読んでいただきありがとうございました!

てぃーけ

 

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

 

 

大人が読むべき絵本

星の王子さま(著:サン=テグジュペリ)

 

「なんだ、絵本か」と切り捨てたあなた。

<子供だった頃の自分を忘れた大人>になっている可能性があります。

星の王子さま」は1943年に出版され、70年以上経った今でも世界中で読み継がれている名作です。なぜ、「星の王子さま」は時代を超えて読み継がれるのか。知りたくないですか?

 

小さな惑星、B612に住む星の王子さま。彼はある出来事をきっかけに旅に出ます。

王子さまは6つの惑星に降り立ちます。それぞれの惑星に住人がいました。

  1. 王さま
  2. 大物気取りの男
  3. 酒びたりの男
  4. 実業家
  5. 点灯人
  6. 地理学者

これらの人々は、大人(子供だった頃の自分を忘れた大人)の象徴です。

ここから先は、身の回りの人にこういう人いないかな?と考えながら読み進めてみてください。

 

1. 王さま

「王の前であくびをするとは、なにごとか。」王さまが言った。「あくびは禁止だ」

王さまの前で、星の王子さまはあくびをしてしまう。

「ならば」と言い、王さまは星の王子さまにあくびを命じる。

でも、星の王子さまは緊張してあくびができない。

「それでは」と言い、今度はときにはあくびをしろと命じる。

この王さまは全てが自分の思い通りにならないと気が済まない。

全て思い通りにするためなら、命令もすぐ変更する。

こういうタイプって今現在上司にあたる人間に多いタイプなんじゃないかな。

 

2. 大物気取りの男

「称賛するよ」王子さまは、ちょっと肩をすくめて言った。「でも、どうしてそんなことがおもしろいの?」

こいつは、星の王子さまに何度も称賛してもらい、いい気分になる。

また、この男は黄色の目立つ帽子を被っている。

その理由は、称賛してもらったときに帽子を持ち上げて挨拶をするためだと言う。

この男は、人から称賛されたい。そのために必要なことだけをしている。

他人から評価されるための行動だけをする人間。身の回りにいませんか?

 

3. 酒びたりの男

この男に、王子さまは質問した。「なぜ飲んでいるの?」

男はこう答えた。「恥じているのを忘れるため。」

「何を恥じているの?」

「飲むことに恥じている!」

この男は人間の欲望のスパイラルを表している。

Aという欲を満たすためにA`という行動を行う。

次に、A`がBという欲を呼び起こし、B`という行動を行う。

そしてB`がAという欲を生み出す。

この<欲のスパイラル>から脱するには、一つ目の欲を抑制するしかないのだ。

 

4. 実業家

この男は、ずっと星の数を数えている。また、自分がその星たちを所有することを最初に思いついたから、自分はその星たちの<持ち主>であると主張した。

星の王子さまは質問した。星を持っていることは、何の役に立つの?

星を持っているとお金持ちになれるから。と実業家は答えた。

じゃあ、お金持ちになると何の役に立つの?

誰かが新しく見つけた星を買えるから。

これはさっきの酒びたりの男の<欲のスパイラル>の考えと似ている。

 

次に、星を数えてどうするの?と王子さまは質問する。

「管理する。数をかぞえ、またかぞえなおす」と実業家。「むずかしい仕事だ。でも私は、有能な人間だからな!」

星の王子さまは、こう反論した。

「ぼくは」ふたたび王子さまは言った。「花の持ち主だったから、毎日水をやっていた。三つの火山の持ち主だったから、毎週煤のそうじをしていた。火の消えたのも、そうじしていた。用心にこしたことはないものね。だから火山にとっても花にとっても、ぼくが持ち主で、役に立っていた。でもあなたは、星の役には立っていない・・・・」

「私が持ち主だ」と主張する人が本当の<持ち主>ではない。

何かの<持ち主>になるということは、その対象となるものを自分の手で大切に扱うことなのだ。

 

5. 点灯人

ガス灯に火をつけたり、火を消したりしている男。

なぜいま火を消したの?という質問に対して、

「そういう指示なんだ」と点灯人。

「わからないよ」と王子さま。

「わかる必要なんてない」点灯人は言った。「指示は指示だ。おはよう」

指示に従い続け、その指示の意味を考えていない男。

星の王子さまは唯一この男を褒めた。なぜなら、自分以外のことを頑張っているから。

この男は休みたいと言っている。しかし、1分1秒を争う仕事に追われ、休めない。

こんな状況、日本の企業で働く人に多いと思う。

 

6. 地理学者

この男は、地図を作っているが、実際の場所に行ったことはないし、行く気もない。

「そのとおり。だが私は探検家ではない。ここでは探検家の数が、まったくもって不足しておる。街や川や、山や海や、もっと大きな海洋で、砂漠をかぞえるのは、地理学者ではない。地理学者の仕事は重要だから、ぶらぶら出ていくわけにはいかんのだ。ずっと研究室にいて、探検家たちが来れば会う。いろいろ質問して、探検家たちの話を書きとめておく。そうしてそのうちのどれかに興味をひかれたら、その探検家がしっかりした人物かどうか、調べさせる。」

この男はどこに何があるかを記録するだけで、実際の地に足を運ぶことはない。

探検家に発見させ、自分はそれを本にまとめるだけ。

自分が研究している対象物を実際に見たことがない。

学者だけではなく、こんな人、たくさんいると思う。

 

番外編:僕の人生観を変えた2つのエピソード

6つの惑星の住人たちは、それぞれ違ったタイプの大人を表しています。

その中で僕に響いたのは実業家と地理学者です。

 

実業家は、数字ばかり追いかけている投資家に見えました。

金を投資し、金が増え、金をまた投資に使う。まさに<欲のスパイラル>。

金があれば、たくさんのモノが買えて、物質的には豊かになります。

でも、その先になにがあるのでしょう?

前回の「人生ドラクエ化マニュアル」では、「ゲームオーバールール」があると説明しました。詳しくはこちら。

死んだときにすべての金が没収されるなら、金稼ぎをゲーム目的にしても意味がないんですよね。

 

地理学者は、心理学者や心理学を学ぶ人々全般に見えました。

僕も、たくさんの人と仲良くなりたくて、心理学を勉強しました。

でも、この地理学者の話を知って、

僕は今まで心理学の本を読みながら、人を知った気になっていましたが、

本当の人を知るためには、実際に人と触れ合うしかないんだ。ということに気づけました。 

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)