『悪魔とのおしゃべり』 著:さとうみつろう
人生は両極の行ったり来たりゲーム。
それは、まるでブランコのようだ。ブランコに乗っている間、前に進むためには後ろに漕がないといけない。
コインはいくら薄くスライスしても裏と表がある。スライスしまくってついに表がなくなったのなら、同時に裏も消える。
このように、両極が存在して初めてどちらも認識できるようになる。
棒があったとして、それが長いと認識するには比較として短い棒が必要だ。
悪がなければ正義も存在しない。
不幸がなければ幸せも存在しない。
不幸以外があなたを幸せにしたことはないんだよ。
ブランコのように前に進んだのなら、同じ分後ろに進むことになる。これは宇宙の法則だ。
いい日が1日あったら、悪い日も1日ないといけない。それがルールだから。
人間は大体どちらかの極を支持している。
誰もがいい日にしたいと思っている。
でもそしたら悪い日が同じ分発生してしまう。
ではどうすればいいか?
ブランコに乗るのではなく、
ブランコを横から見ればいい。
そうすればブランコの右と左に価値の違いなんてないってことがわかる。
いい日も悪い日も楽しめるようになる。
金持ちな自分も貧乏な自分も楽しめる。
ただし、悲しいときの正しい楽しみ方は悲しむこと。
神さまは人間にあらゆる感情を与えた。
怒り、喜び、悲しみ、憂い…
それぞれの感情にいい悪いはない。
人間として生まれたからには全ての感情を体験しないと。