『影響力の武器(著:R.B.チャルディーニ)』
下の記事では、人間は「固定的行動パターン」を知っている者に操られているとお伝えしました。
実験者は、七面鳥の天敵であるイタチのはく製に、ひな鳥の鳴き声のテープを埋め込みました。
母鳥はひな鳥の声を聞いて、イタチを守る行動を取りました。
この場合、ひな鳥の鳴き声は「信号刺激」です。
「信号刺激」とは、何らかの行動を促すスイッチみたいなものです。
その行動が上の記事でお伝えした「固定的行動パターン」になります。
テープの「カチッ、サー」に当てはめると、
カチッ=「信号刺激」
サー=「固定的行動パターン」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間の世界にもあります。信号刺激。
そして上の実験者のように「偽の信号刺激」を使って人間を操ろうとする悪いやつもいるんです。
そこで!今回の記事では
「偽の信号刺激」に騙されない方法
を紹介します。
偽の信号刺激を理解すれば、騙されなくなります。
たとえ誰かに偽の信号刺激を提示されたとしても「あ、これはあれじゃん」となって、回避できるのです。
E.ランガーが行った実験:
コピー機を使おうとしてる人に、先にコピー機を使わせてもらうように説得した。
文言は3パターン。
①「先にコピーを取らせてもらえませんか?急いでいるので」
②「先にコピーを取らせてもらえませんか?」
③「先にコピーを取らせてもらえませんか?コピーを取らないといけないので」
結果:
先にコピーを取らせてくれて人の割合
①:94%
②:60%
③:93%
②は理由がなかったために比率が低かった。①はちゃんとした理由があったから比率が高かった。と思われるかもしれません。
しかし③は理由らしい理由を述べておらず、新しい情報もないにもかかわらず、比率が高かった。
つまり理由の中身はどうでもいい。
セリフの「ので」という部分に反応しているのです。
信号刺激=「ので」というセリフ
固定的行動パターン=要求を飲む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何かを要求されて、「〜〜ので」と理由を添えられたら、注意しましょう。
この記事がいいと思ったら↓の☆マークをポチっとしてください!
宜しくお願いします。
てぃーけより