『退屈な日常を変える 偉人教室』(著:五百田達成)
この本は、世界中の偉人からの現代人へのメッセージ。
たとえば、ナポレオンは「本物の自信の作り方」、宮本武蔵は「勝ち続けるための心技体」、ベートーヴェンは「絶望からの立ち上がり方」を教えてくれる。
僕が最も影響を受けたのは、ハンス・クリスチャン・アンデルセン。
彼のメッセージは「人生とは、美しい童話のようなものである」だ。
みにくいアヒルの子、マッチ売りの少女、はだかの王様、人魚姫などで有名なアンデルセン。
彼は生涯で160個もの童話を生み出し、「童話の王さま」と呼ばれる存在に。
人生ドラクエ化マニュアルでも紹介したように、彼は①オペラ歌手→②詩人→③俳優→④劇作家→⑤童話作家と、人生ゲーム目的を変え続けてきた。
そんな彼の人生は順風満帆とは言い難いものだった。
そのみすぼらしい見た目のせいで「オランウータン」と呼ばれる。仕事で評価されない。友人・彼女はいない。「お前には向いていない」と言われ、最初に抱いた夢を断念する。親友だと思っていた人に裏切られる。
彼は数々の挫折を経験し、その体験談を童話という形で世に出した。たとえば、『みにくいアヒルの子』。アヒルの群れに生まれたある1羽のひな鳥。このひな鳥は、他のアヒルから「みにくい」と罵られた。耐えられなくなったひな鳥は、属していたコミュニティーから外れ、旅をする。ゆく先々でも「みにくい」と罵られ、最終的には白鳥のいる池で自殺を試みる。そこで、自分が白鳥であることを知るという物語。
主人公のみにくいアヒルの子は、アンデルセン本人を表している。挫折を繰り返してきたアンデルセンだったが、童話作家として一躍有名になり、彼の葬儀には皇太子や貴族などが多く参列した。
僕が思ったこと。アンデルセンは今の200年前を生きた人物である。
彼が作った童話が、200年もの時が経った今を生きている僕たちにまで影響を与えていることは、奇跡だ。
アンデルセンの人生の話を知って、僕も後世の人々を勇気づけるような・ポジティブに変えるような作品を生み出していきたいと思えたのだ。夢が見つかった。ありがとうアンデルセン。ありがとう五百田達成。