『影響力の武器 戦略編: 小さな工夫が生み出す大きな効果(著:R・チャルディーニ)』
はじめに:
本書は、実験と統計から得られた「スモール・ビッグ」を紹介しています。
「スモール・ビッグ」とは、小さな工夫で大きな変化をもたらす行動のことです。
職場・学校・サークルなどのコミュニティーで仲間意識を育み、
協調性を高めるにはどうすればいいのでしょう?
以下の実験によってその答えが導き出されています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
実験:
マンU(サッカーチーム)のサポーターに、チームのいいところを聞いた。
その後、別の部屋に移動してもらう道中、仕掛け人が倒れる。
仕掛け人を助けにいく率を調べた。
仕掛け人の服装を3つのグループに分けて実験した。
①無地のTシャツ
②マンUのTシャツ
結果:
①1/3の人が助けた
②ほぼ100%の人が助けた
③ほぼ0%の人が助けた
ここまではなんとなくわかりますよね。
そりゃ自分の応援しているチームのTシャツを着ている人は助けたくなるでしょと。
でも面白いのは次の実験です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
実験:
同じ実験を質問を変えて行った。
「サッカーチームのサポーターをやっていてよかったと思う点は?」
結果:
宿敵リヴァプールのTシャツを着ている人の助け率は2倍に増加した。
先ほどの実験では仲間が「マンUのサポーター」であったのに対して、
この実験では仲間が「サッカーチームのサポーター全体」になったのです。
つまり質問を変えて相手の視点を変えてあげるだけで、
仲間意識を芽生えさせることができるのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さらに、ベストセラー「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」の著者である、アダム・グラントが提唱する方法があります。
それは、特異な共通点を自分と相手の中に見出し、それを強調することです。
つまり、ニッチな分野での共通点を挙げた方が、より仲間意識が強固になるのです。
特にコミュニティーに属して間もない頃は
「馴染みたい」と「個性を持ちたい」という相反する願いがある。
この手法は、両方の願いを叶えることができる方法です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事がいいと思ったら↓の☆マークをポチっとしてください!
宜しくお願いします。
てぃーけより